最初、日本キノコセンターの方と話した時に感じたのが素朴な疑問で。
「なんで北海道で原木椎茸はあまりないのですか?」
こちらに関しては、まずは菌床椎茸より生育時間が長過ぎる。
・菌床椎茸
5日程度でキノコができ始める。
・原木椎茸
ふた夏、一年半は伏せ木する必要がある。
この差が大きく、木こりさんや原木の調達が結構難しく資金や移動にも重労働になることが懸念されるためにどんどん少なくなり今では趣味程度で自宅で裏山から木を切り出している家庭がちょっぴりあったりする程度だと聞いた。
「何故、今北海道が良いんでしょうか?」
最初は僕も駒菌(椎茸の菌)を売りたいのかな?なんて考えていました。しかし、現実は違って日本キノコセンターさんと手を組みたい。と思った理由はもっと違うところにありました。(それはまた次回辺り)
気温差!
圧倒的な寒暖差がいい椎茸を作るようです。今、日本・世界的に温暖化と言われる平均気温が上がってきており。年間通しての気温差があまりないと言うことです。
ワイン農家が北海道に移住してきているのは、ここ数年では有名な話で土地があるから?水がいいから?なんて思っておりましたが、富良野に移住してきたワイナリーの方とご一緒した時に事実として夏が暑すぎてブドウに影響を与えるまでの温度が高い、山でも高い。暑いとやはり虫も多くなり、害虫が多く発生して収穫量などに変化が出るそうです。北海道の気温差、寒暖差がよりストレスになりブドウを美味しくするとのことでした。
非常に興味深かったです。
しかーし、椎茸も同じ理由でした。
こちらを見ていただければ温度差があまりないと言っても、最低・最高気温だけでも25度位の気温差が発生しておりますが。
なんと、これが高低差があればあるだけ良いとのこと。
では、東川町。
軽く、最高・最低でも30度あり。
気温自体は低めの方が椎茸にとっては良いようで、寒さから解き放たれた春にはしっかりとした椎茸が出来上がり。
秋には味の乗った椎茸が育てられるとのことでした。
本来、秋の味覚とされている椎茸ですが。
寒暖差や最低気温が低い方が良いなんて。寒いのは人間としては少し厄介ですし、水道凍ったりして大変な事態もあります。笑
この寒暖差というキーワードがまた僕を奮い立たせてくれました。最高な環境で作れる椎茸。
水、山、ひと。全てが整った瞬間です。